商店街の魅力新発見!
Vol.03 赤坂みすじ通り会
赤坂みすじ通り会は、都心・赤坂エリアの飲食と文化を支える商店街のひとつで、「三味線の三本の弦(みすじ)」にその名を由来すると言われています。江戸時代の花柳界として栄えた歴史を背景に、現在もその趣を残しながら、多彩な飲食店やバー、料亭などが軒を連ねています。日中はビジネスマン・オフィスワーカーを中心に賑わい、夜になると夜景と灯りに包まれ、食事や酒席を楽しむ人たちで街が活気づきます。料亭・和食からカジュアルなイタリアン・韓国料理店まで、ジャンルの幅も広く、地元の人にも訪れる人にも選択肢が豊富です。また、赤坂エリア全体で行われる「赤坂秋まつり」など、複数の商店街と連携した地域イベントにも参加しており、地域の賑わいづくりにも力を入れています。都心の洗練された雰囲気と、歴史と風情を兼ね備えた通りとして、赤坂みすじ通り会は訪れる人に「赤坂らしさ」を感じさせるスポットです。
赤坂みすじ通り会の魅力を語っていただいたのは・・・
富山 和信 会長
赤坂商店街協議会 赤坂みすじ通り会 会長。店長として民芸品「トコ バリ島」を営みながら、赤坂みすじ通りの魅力を発信。知られざる通りの歴史や赤坂日川祭について語っていただきました!
Q:会長ご自身が思う商店街の魅力とは?
A:歴史ある商店街
一ツ木、みすじ、田町(エスプラナード)の3本をメインに赤坂通り、赤坂第一商店街と5つの商店街が連なります。第一商店街は赤坂通りと合併してしまって、今は4通りになりますが、それぞれの商店街に歴史があるのが魅力の一つです。
Q:赤坂みすじ通りの歴史
名前の由来
三味線の三筋からきています。あえてひらがなにしているのは覚えてもらうためです。
明治と昭和に輝く街
明治時代には花柳界
明治初期には花柳界として栄え、芸者さんたちが人力車に乗ってみすじ通りを通っていました。
街灯には人力車を引っ張る車夫が!
※キャバレーの跡地に建つDaiwa赤坂ビル
昭和時代にはグランドキャバレー
昭和30年代には、「ミカド」や「KOBUGI」などのグランドキャバレーが存在しました。
Q:年間を通して特におすすめのイベントは?
A:9月の赤坂氷川祭・赤坂秋まつり
1年の中でも目玉のイベントです。奇跡的に震災・空襲から被災を逃れた歴史ある山車の巡行は必見です。商店街としては、一ツ木通りの路面に出店を出し、「赤坂秋まつり」を開催しています。また、お祭りの冊子の発行や、GPSと連携した山車の現在地情報の発信を行うなど、より楽しんでいただけるような取組も行っています。
Q:山車(だし)とは?
A:祭礼の際にひき回す屋台
神様の依り代・乗り物とも考えられ、様々な形を持つ山車ですが、中でも赤坂が所有する山車の多くを占める「江戸型山車」は、徳川将軍が上覧する際に江戸城の門を通過するため、最上部の人形が上下に動くカラクリを装備しているのが特徴です。
赤坂氷川神社境内
国際医療福祉大学1階入口横にある展示場
東京ワールドゲートでも今後見られるようになるとのことです!
Q:知っておくと商店街をより楽しめるポイントは?
A:TBSやホッピーなど大手企業が集まる
赤坂サカスにTBSがあり、ホッピービバレッジの本社があったりとオフィスも多い赤坂。TBSさんは舞台観劇者に商店街で使用できる割引券の配布、ホッピービバレッジさんは赤坂氷川祭に出店してくださるなど、企業さんとお取組みさせていただくこともあり、一緒に赤坂全体を盛り上げています。
白金高輪エリアの複数の商店街合同で行われるハロウィンイベント
お越しいただく皆さまへメッセージ
海外の観光のお客さまや若い世代の方にも来ていただく機会が増え、「赤坂が大好きだ」という声を多くいただきます。まだお越しいただいたことのない皆さまには、山車やお祭りなどをきっかけに知っていただき、どんどん赤坂を盛り上げていくことが必要だと考えています。赤坂に来る皆さまには「楽しんでもらいたい」というのが一番です。